皆様、こんにちは。
Dr.Koba です。
本日は射精障害の中でも急増中な 膣内射精障害 についてです。
膣内射精障害とは文字どおり、女性の膣の中でイケない、という射精の問題です。
一見すると、遅漏のようですが、いささか話が違います。
遅漏とは射精することが遅いことが問題ですが、膣内射精障害は膣の中で射精(イケない)ことが大多数です。
Dr.Kobaは不妊診療にも携わっていたので、膣内射精障害もよく診療していました。
もちろん女性の中でイけなかったら、妊娠できませんよね。
そうなると、体外受精ということになりますので、結構この問題も由々しき事態なのです。
さて
膣内射精障害の原因は、ズバリ、間違ったオナニーです。
オナニーに間違ったも正しいもあるか、というご指摘もございますでしょうが
ここでいう間違ったとは、性生活に支障をきたす、とご理解ください。
そもそもオナニーとは自慰行為のことですが、英語ではマスターベーション(mastarbation)です。
オナニー (Onanie) の語源は、旧約聖書に由来します。
旧約聖書では、色々あってオナンが膣外射精をしてしまいます。生殖を目的としない性行為は悪しきものとされていましたので、この罪でオナンは殺されてしまいます。これにより生殖を目的としない射精をオナニーと呼ぶようになり、転じて自慰行為をオナニーと呼ぶようになったようです。
オナニーとは背徳心の表れであり、悪いことと我々の胸にも刻まれているわけです。
そんなオナニーですが、近頃はインターネットの発達により様々な方法が開発されております。
代表的なものは、床オナ、角オナが代表的な方法になります。
それぞれ説明していきましょう。
床オナとは、うつ伏せになり体と床の間にペニスを挟み動かして、快感を得る方法です。
角オナとは、椅子の角など固いところにペニスを擦り付けて快楽を得る方法です。
さて、これらの共通点は尋常じゃないほどの力が局部に伝わっているということ。
そのため膣内での刺激では射精できなくなってしまいます。
あと、Dr.Kobaが診療したものでは、異常な力でペニスを握るという方もいました。
ほどほど、が大事です。
さて、治療法ですがなかなか難しいです。
不妊治療でオナニーでの射精が可能ならば、射精しそうになったら挿入するという方法もありますが、なかなかの苦行です。
特に床おな/角おなの場合、待っている&待たしている、両方の方が辛いですね。
即効性のある治療はありません。
オナニーリハビリをして、適度な刺激で射精できるようになるしかありません。
適度な握りで行う、ことが大事ですが客観性に乏しい。。。
なので、
TENGAを使うTENGAリハビリがスタンダードな治療になってきています。
TENGAには弱中強など強さがありますので、適宜ステップアップ(ステップダウン?)して、射精ができるよう訓練していきます。
比較的早期に改善するかたもおられますが、年単位で時間がかかるかたもおられます。
当てはまる殿方、早急に節度ある方法に切り替えてください。
それでは皆様、次回もよろしくお願い致します。
Dr.Koba