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京都ルネス病院メンズヘルス外来 診療中 泌尿器科専門医であり、メンズヘルスケアをライフワークとするDr.Kobaが、いつまでもカッコよく元気で過ごすため秘訣を伝授!

尿道オナニーという悪魔の果実

みなさま、こんにちは。

Dr.Koba です。

 

性的快楽には様々なものがありますが、その中の一つ

尿道オナニーについてご紹介。

 

尿道とはいわゆるペニスの先の穴(外尿道口)から膀胱まで、です。

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この尿道に、綿棒やボールペンなどを入れることで性的快楽を得る、人がいるらしいのです。

Dr.Koba は当然ですが未経験ですので(念のため!)

 

この尿道オナニーは最初の頃は相当に痛いと思いますが、慣れてくるとかなり気持ちいのでしょう。

じゃないと、はまりませんものね。

 

しかし、その尿道オナニー、相当に危険です。

まず、尿路感染症の危険性が格段に増します。

男性なら、前立腺炎や膀胱炎ですね。

さらに尿道の炎症により、尿道が細くなる尿道狭窄というリスクもあります。

 

そして最も恐ろしいことが

尿道に入れたものが取れなくなる

ということが起こり得ます!

取れなくなって、おしっこでも出せない、ということになれば

手術しかありません。

 

この時点での病名は 尿道異物

手術名は 尿道異物摘除術

となります。

 

Dr.Koba が経験した症例は

電池(単三電池)を入れてしまい取れなくなった患者さんがいました。

原因が原因ですので、相当に我慢(数カ月程度)しておられたようです。

さらに、尿道に電池が詰まっていますからおしっこも半端なく出しにくかったようです。

 

ペニスからカメラを入れて鉗子(つまむもの)で取り出そうとしましたが、すっぽりとはまり、電池なのでツルツル滑るためペニスの先からの摘出は諦めました。

 

膀胱へ一度押して入れ、その後、お腹を切って膀胱を切って摘出しました。

 

医学的には、尿道異物に対して高位膀胱切開により異物を摘出した、となります。

 

同様のことが消化器内科や外科でアナル(肛門)でも起こり得ます。

 

嘘のような本当の話はあります。

泌尿器科をやっていると色々と遭遇します。

大丈夫だと思いますが、皆さんも気をつけましょう。

 

   Dr.koba