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京都ルネス病院メンズヘルス外来 診療中 泌尿器科専門医であり、メンズヘルスケアをライフワークとするDr.Kobaが、いつまでもカッコよく元気で過ごすため秘訣を伝授!

安易なフルマラソン参加には反対 男性ホルモンにも悪い!

皆さん、こんにちは。

Dr.Koba です。

 

昨今、ご当地マラソンなど多く開かれておりフルマラソンに参加する方も増えてきました。

人気マラソンには抽選に当たることが難しい時代ですね。

 

僕は中学高校と陸上部でしたので走ることは好きですが

安易なフルマラソンへの参加には反対です!

 

マラソンとは

紀元前450年(490年という説もあり)、ペルシャの大軍(数万)がギリシャアテナイの近くマラトンに侵攻した。ギリシャアテナイ軍がペルシャを奇跡的に打ち破り、この報をギリシャの兵士がマラトンからアテナイまで走りに走り、一言「わが軍勝てり」と叫ぶとそのまま倒れて息絶えた、故事に由来します。

約36キロだったと言います。

このマラトンという地名と距離にちなんで、マラソンという競技が生まれました。

 

何が言いたいかというと、40キロも走るということはとても体に負担がかかるということです

 

しっかりとトレーニングを積んだランナーがフルマラソンを走ることは否定しません。

ちなみに僕は駅伝やマラソンを見ることは大好きです。

 

しかしながら、昨今の参加者を見ていると、明らかなにトレーニング不足な人がいます。

膝などの関節、や、心肺機能を痛める可能性が高いです。

 

ゆっくり走るから大丈夫、と言いますがそれなら40キロも走る必要ありません。

記念走行にしろ、ある程度のトレーニングは積んで行くべきです。

ライザップで話題になった 松村邦洋さん が心肺停止になったことも記憶に新しいですね。

松村邦洋 東京マラソン心肺停止事故とは - NAVER まとめ

 

フルマラソンは大変体に負担がかかります。

フルマラソン後に男性ホルモンが枯渇する、という方がいます!

男性ホルモンが戻ってくるまでは元気が出ませんし、

男性更年期障害であるLOH症候群が発症しうる年代の方では

そのまま男性ホルモンが回復しない、という症例も報告されています。

 

フルマラソンを走るなら日頃からしっかりとトレーニングを積んで、

フルマラソンを走る心と体を養ってからにしましょう!

 

さらに僕は経験したことありませんが

以前の同僚、大学病院で不妊治療に携わっている優秀な後輩からの情報提供です。

フルマラソン後に精子がほとんどいなくなって、精子が回復するまで3ヶ月程度時間がかかったそうです。

 

マラソンは男性ホルモンにも精子にもかなりの負担をかけます。

 

だから走るな、というわけではなく、しっかりとトレーニングを積んでマラソンを楽しみましょう!!

 

マラソンは玄人のスポーツです。

安易に健康に良さそう、ということで参加することには疑問があります。

 

 Dr.Koba