みんさん、こんにちは。
Dr.Koba です。
先日の
連続射精と精子 はたくさんのPVがありとても嬉しいです。
やはり皆さん興味があるところなのでしょう。
今回のテーマは
オナニー中のホルモン変動
です。
オナニー・セックスしている最中は性欲があるにもかかわらず
射精した途端に性欲が消失する(いわゆる賢者タイム)に関して
ホルモンが関係しているのだろう、と思っていました。
それでもダイナミックにリアルタイムでホルモンを測定している研究がほとんどありませんでしたので、やってみました。
測定項目は
①テストステロン②プロラクチン③コルチゾール
の3項目です。
本当はもっと測定したかったのですが、予算の関係でこの3項目い搾りました。
①テストステロン
言わずとしてれた男性ホルモンの代表格。性欲、勃起、射精に関与しているためもちろん測定。
②プロラクチン
乳汁(おっぱい)を分泌・子宮を収縮させることで有名。しかしプロラクチンが上昇することで性欲が抑制されることが報告されており、賢者タイム(射精後の無力感・制欲喪失・達観)に関係があるのではと予想し測定
かねてから僕は射精は体にストレスなのでは?と考えておりました。なのでストレスホルモンの代表格 コルチゾールを測定。
上記3項目を
平常時(normal), 勃起時(erection), 射精直前(climax), 射精した瞬間(ejaculaition), 射精5分後(after), の5つのタイミングで測定しました。
勇敢なボランティは自分を含め前職場の仲間たち!&TENGA佐藤さん!
ダイナミックにホルモン測定するために左手にルート(採血するための針)を留置してオナニー!
片手なのでフィニッシュはTENGAです!
それでは結果です。
参加したボランティア7人の平均値です。
もう一人いたのですが、勃起せずに断念しました。
なので真の合計参加者は8人です。
①テストステロン
射精するまでぐんぐん増加して、射精後5分後には元のレベルに戻りました。
なので射精するまでは性欲や勃起など興奮度はぐんぐん増して、射精後に下がる、ということが示唆されました。
セックスやオナニー中は興奮していて、行為が終わると賢者タイムがやってくるという現象に一致します。
それと
射精しなければテストステロンは高めることができる、ことも示唆されました!
寸止めがテストステロンを高めることにいい効果がある、のではないかと思います。
②プロラクチン
基本的にどんどん上昇して、テストステロンと違い射精後にさらなるスパイク上昇を認めます。
賢者タイムの主犯ではないかと睨んでいます。
余談ですが
射精してもプロラクチンが上昇しない方は連射できる(賢者タイムが来ない)という症例報告が論文で発表されています。
興味深い報告です。
プロラクチンの上昇がなければ連射できるのではないか、と睨んでいます。
コルチゾールもどんどん上昇していきます。
体にとってはやはりストレス(負担)なのでしょう。
オナニーすると風邪をひきやすい、ということがありえるかもしれません。
また、体調が悪い時にはオナニーで射精しない方がいいのでは、と個人的には思います。
結果のまとめ
P value というのは統計用語で P<=0.05 ならば有意差(差がある)ということです。
赤文字は統計学的に優位に上昇している、下がっていることになります。
テストステロンは上がって下がっているので前後では差がないことになりますね。
テストステロンは 平常時から射精時まで優位に上昇している、射精時から5分後では優位に低下、平常時と5分後では差がない、という解釈になります。
グラフの通りですが、統計学的にもそうである、という確認です。
プロラクチン・コルチゾールはどんどん上昇する、という結果ですね。
すぐには反応しない、と思われがちなホルモンたちですが、オナニーという短時間(だいたい10分から20分くらいでした)でダイナミックに変化しています!
この研究もさらに項目を増やして研究続行予定ですので我こそは、と思う方は
是非ともご連絡ください。
検査に協力してくれた医局員には本当に感謝しています。
色々とあって辞めた職場ですが、ともに苦労した仲間というのは腐れ縁でとっても大事です。
ただし
今回はオナニーの実験です。セックスとはホルモン動態が違う可能性があります。
是非測定してみたいのですが、なかなか難しいです(^^;)
web LEON に監修した記事が載っています。
是非みてください。
何か質問ありましたらどしどし連絡してください。
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Dr.Koba