みなさま、こんにちは。
Dr.Koba です。
痛いときによく飲む
愛用している方も多いのでは??
僕も頭痛や腰痛、歯痛などの時お世話になります。
生理痛などで使用されている女性も多いですね。
尿管結石発作にもボルタレンの座薬がよく効きます。
は基本的にとってもいい薬です。
痛いときに飲めばいいんです。
しかしながら、副作用もあります。
NSAIDs (エヌセイド、エヌセイズ);Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug と呼ばれるもので
非ステロイド性鎮痛薬 に分類されます。
NSAIDsは
アラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ(COX)プロスタグランジン類(PG)ができる過程を阻害します。
PGの特にPGE2が炎症・疼痛を誘発します。
NSAIDs は PGE2を産生させないようにすることで鎮痛効果をもたらしてくれます。
しかしながらPG類を阻害するので体に必要なPGも減少させてしまいます。
PGの他の種類は血管を拡張させたり、胃を守るものもあります。
https://www.fizz-di.jp/archives/category/analgesics/nsaids より引用
https://www.jspm.ne.jp/guidelines/pain/2010/chapter02/02_04_02_01.php
一口にプロスタグランジンといってもたくさんの種類があり、様々な効果を発揮しています。
副作用について
①腎機能障害
特に腎臓の血管拡張作用が低下することにより腎血流量が低下することにより腎臓の細胞が障害を受け、腎機能が低下します。
特に、もともと腎機能が悪い人や脱水症状の場合はダメージが大きいと言われています。
定期的に内服している方は、きちんと採血で腎臓のデータをチェックしてもらいましょう。
脱水に注意!
②胃腸障害
NSAIDsを定期的に内服していると胃粘膜保護のPG産生も障害を受けます。要は、胃を痛めます。
胃潰瘍や小腸潰瘍などで痛んだり、出血をきたして貧血を起こすこともあります。
定期的に内服するなら胃薬を飲みましょう。
③喘息
なんとNSAIDsで喘息を起こすことがあります。これをNSAIDs喘息と言います。
小児喘息や喘息になったことがある人は要注意です!
このように痛み止めと思って使う鎮痛薬にも副作用はあります。
しっかりとメリット・デメリットを理解して使用しましょう。
とは言っても
痛い時には鎮痛薬は必要です。
とっても有用なお薬ですので、上手く付き合っていきましょう。
僕もロキソニンは大好きで、必要な場合は使用しています。
痛みを我慢するというのも、すごく体に悪いですので。
出来るだけ使用機会は少なくして、必要な時は内服!
定期的に内服しているようであれば、採血で腎機能チェック!
胃カメラも数年に1度はチェック推奨です。
脱水が腎機能に悪いですから、しっかりと水分補給をしましょう。
特に、発熱してしんどい場合や飲酒後などはしっかりと水分補給をして脱水を避けましょう!
最近では軽度の疼痛や発熱に関しては
副作用がNSAIDsよりも少ないと言われています。
その分効果も少ないと僕は思いますが。。。
ロキソニン事情でした。
皆様のお役に立てば幸いです。
Dr.Koba