皆さんこんにちは。
Dr.コバです。
人生で3年ぶり3度目の快挙です。こんなに何回もなる人なかなかいないんですって。
アニサキスとはアニサキスという線虫(寄生虫)が鯖やイカなどを生食することにより体内に取り込まれ、胃に噛み付くことで激痛をきたすものです。
普段は魚介の内臓に住み着いているアニサキスですが、宿主が死んでしまうと筋肉内(つまりは僕らが食する身の部分です)に移動します。
食後1−10時間後にみぞおちのあたりがキリキリ痛みだします。
夕食後なら大体深夜です。
僕の3回の経験では、(毎回夕食でアニサキスにやられるので)夜中の2時から4時のあたりに痛み出します。
また、痛みの前にお腹がすごく張ったりいきなり吐いたりすることもあります。
おそらくこれは、アニサキスが噛み付いた刺激や即時型のアレルギー反応によるものかと思います。
痛みに悶えながら朝消化器内科の先生が出勤する時間をまち忙しい時間に、懇願いたしました。
アニサキスに噛みつかれると(アニサキス症)、内視鏡(胃カメラ)でアニサキスを摘出するしか手立てはありません。。。
アニサキスによる食中毒を予防しましょう |厚生労働省 より引用
京都ルネス病院消化器内科の絶対的エースである小柳津(おやいづ)先生に取ってもらいました。
www.youtube.com動画をアップするために、どさくさに紛れてユーチューバーになりました笑
2匹噛み付いてました。
摘出すると痛みが嘘のように治る、、と言いますが嘘ですよ。
もちろん摘出すると痛みは軽減しますが、元気一杯ということはありません。
しばらくはキリキリと痛みます。
数日は胃が重いです。食べると張る感じもします。
なぜならアニサキスが噛み付くとアレルギーが起こってしまうます。
胃に噛み付いたところで、アニサキスと免疫が反応してアレルギー反応が起こります。
そのため、胃炎状態となりしばらく痛みます。
あの痛みは噛み付く痛みだけではなく、アレルギー反応にもよるものです。
しっかりと、胃は腫脹してびらん(胃が荒れる)になってました。。。
アニサキスに噛まれると、痛みだけではなく蕁麻疹が出現する方もいます。
実際に僕の後輩は、お腹の痛みが軽度であるためアニサキスの蕁麻疹と気づかず、しばらく悩みアレルギー剤を服用していました。(その後輩はのちに軽度の腹痛が気になり胃カメラをしたところ無事にアニサキスが摘出され蕁麻疹も消退しました)
上記の理由で現在も胃薬とアレルギー剤を内服しています。
またアニサキスは胃ではなくその先の腸に噛み付く場合もあります。
なんとその場合は基本的に内視鏡的に摘出することができず
アニサキスを殺す薬もありません。
そのため様子を見るしかありませんが運が悪いと
腸が動かなくなったり腫れたりして腸閉塞(イレウス)となる場合もあり時には外科的手術をしなければならなくなる症例もあるそうです。
食べる前に調理段階で
アニサキスを殺すためには
冷凍 −20度で24時間以上冷凍
加熱 60度以上で1分間以上加熱
することが大事です。
簡単な酢や醤油などでは死にませんので気をつけてください。
国立感染症研究所ホームページより
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/314-anisakis-intro.html
基本的には生食を避けることができればアニサキス症は大丈夫です。
でも、生って美味しいんですよね!!!
生で安全に食べたいという方のために
ISHIDAさんからアニサキス発見装置なるものも発売されているようですね!
アニサキスになるということは新鮮なええモノをいただいているということです。
提供してくれる人は美味しいものを食べさせてようとしていますので、なってしまったら仕方ありません。
なんで俺がまた、、とは思いますが怒りはありません。
アニサキスになって料理を作ってくれた人(お店に限らず)に怒りを向けそうな方は
生の鯖などを食べないことをお勧めします。
なんでもリスクがありますからね。
僕は美味しさにホイホイ釣られてしまいます。
調理の際にはしっかりと火を通しましょう!
だいぶ元気になって、アニサキス症の翌日にはもうお酒を少量いただいております。
ご心配をおかけしましたが、皆様も生の鯖(イカやアジも)を食べるときは気をつけてください。
朝一番という忙しい時間帯に緊急胃カメラをしていただいた小柳津先生・スタッフの方には感謝しかありません。
心より御礼を申し上げます。
Dr.Koba