皆さん、こんばんは。
Dr.Kobaです。
前立腺癌の増加はうなぎ上りです。
その、うなぎ、が絶滅しそうなことは皮肉なものです。
男性にとって非常に恐ろしい癌です。
死亡率の予測は男性で第6位ですが、上昇していくだろうと言われています。
前立腺癌による死亡率もどんどん上昇傾向です。
参考サイト
前立腺がんは増えている | 50歳を過ぎたら注意!前立腺がん | 患者・ご家族の皆様 | 武田薬品工業株式会社
2017年のがん統計予測:[国立がん研究センター がん登録・統計]
さて、そんな前立腺癌ですが 射精をすればリスクを下げることができる 可能性があることが報告されています。
前立腺癌と射精頻度に関する研究です。
見にくくて申し訳ありませんが
21EPM 以上が死ににくいということです。
EPMとは ejaculation per month で 月に何回射精するか
というものです。
21回以上射精するとsurvival(生き残る)可能性が一番高くなった、ということです。
素晴らしいですね。
月に21回も射精することができるような人はかなり健康だと思うので、長生きするのも納得ですが。
とにかく 月に21回以上射精すれば長生きする ということが示唆されました。
20−29歳と40−49歳 で前立腺癌と射精回数を比較したものです。
月に13回以上射精しているとどちらの群も
低リスク前立腺癌になるリスクが射精回数が低い群に比べて低い
という結果になりました。
低リスク前立腺癌とは進行していなくて悪性度が低い前立腺癌のことです。
高リスクの前立腺癌に対しては有意差は認めませんでした。
今までの研究でも
射精の回数が多い方が低リスク前立腺癌になりにくい
と報告されています。
その理由としては
前立腺には精液の成分である前立腺液が貯蓄されていますが、これが射精されずに古くなると活性酸素ができて前立腺にダメージを与えるのではないか。
頻繁に射精して古いものを出すことによって前立腺癌になりにくいのでは、との仮説があります。
なるほどですね。
前立腺癌の予防には射精、ですね!
ただし、無理のない範囲で行ってください!
Dr.Koba