皆さん、こんにちは。
Dr.Koba です。
皆さんご存じバイアグラ。
そうです、ED改善薬の草分け的存在で
発売当時は夢の薬と騒がれました。
この薬の登場でED治療が花開いたことはまぎれもない事実ですね!
とってもいい薬なんですよ。
狭心症という心臓の血管が細くなって苦しい病態の改善薬として開発されました。
心筋梗塞の親戚みたいなもんです。
バイアグラは、NO(一酸化窒素)関連のお薬です。
最近はこのNOが、血管に対して良い働きをする、というのでとってもアンチエイジングの世界でもとっても話題です。
NOが発生すると血管が緩んで血流が増えます。
おちんちんの血管が緩んで血流がおちんちんに多く流れ込むと
勃起するわけですね!
おちんちんの勃起に関する血管組織を海綿体といいます。
勃起のメカニズムとしては
NO→cGMP→おちんちんの血管緩む→勃起
です。
NOができてcGMP(サイクリックジーエムピー)が勃起を起こします!
しかしながら、cGMPはPDE5(ホスホジエステラーぜ)という酵素によって分解されてしまうんです。
そして勃起が終焉してしまう。
逆に考えると
cGMPが分解されなければ勃起は保てるんですね!
バイアグラはこのPDE5を邪魔するPDE5阻害剤という薬です。
特におちんちんに効くので、勃起薬となります。
https://ed-viagra.site/viagra/viagra_meaning より引用
しかしながら当初はこのような作用はわかってませんでした。
この血管拡張作用を心臓の血管に期待して開発されたのですが、思ったような結果は出ませんでした。
会社 「この薬心臓に効果ないな。発売できんわ」
会社「回収やな」
患者 「いややで、回収されたくないで」
会社「なんでや?効かんで」
患者「勃起!!勃起するんや」
会社「勃起薬で発売するで!」
オトコたち「夢の薬や!!バンザーイ!!」
と副作用から見つかったんですね!!
ええ話です。
しかしながら発売後悲しいことが起こります。
バイアグラを飲んで服用した方(高齢者が多かったそうですが)の突然死が多発したんです。
このことにより バイアグラ=危険というイメージができてしまいました。
これには大きく2つ理由があります。
心臓の悪い方が無理して勃起させて性行為に及んで、その行為が心臓のストレスになり心臓発作・心筋梗塞が起こった(フルマラソンでの突然死に近いものがあります)
心臓の薬(ニトログリセリン)を内服している人はNOの血管拡張作用が非常に大きくなってしまいけつ圧が保てなくなる
ということです。
前者は致し方ないことですが、後者は避けることができるものです。
ニトログリセリンとの併用は絶対にダメです!
近年はPDF5阻害薬の血管保護作用が着目を浴びています。
ED薬自体はとっても体にいいんです。
勃起はするは、血管に良い、男性ホルモンにも良い、まさに
バイアグラ以来の夢の薬ですね!
勃たぬなら どんどん飲もう 勃起薬
健康に問題がある人は病院で検査をしましょう!
Dr.Koba