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京都ルネス病院メンズヘルス外来 診療中 泌尿器科専門医であり、メンズヘルスケアをライフワークとするDr.Kobaが、いつまでもカッコよく元気で過ごすため秘訣を伝授!

性に対してオープンな社会って何か。

毎週台風が来て嫌になりますね。。。

 

台風が来て缶詰になるときはポジティブに捉えて

閉じこもってしかできないことをしましょう。

 

読書、映画、思案、寝る

そして

オナニーですね笑

 

今日はしきりに言われている

性に対してオープンな社会

について思案したいと思います。

オナニーじゃありませんよ。

 

そもそも性とは何か?

という問題から考えるととても深いことがわかります。

 

性とは大きく分けて2つの意味合いがあると思います。

一つは 性別としての性

古典的には男(オス)、女(メス)、ですね。

最近では 性的マイノリティと呼ばれるLGBTも浸透してきました。

L=レズ 女性の同性愛者

B=バイ 異性・同性どちらも性の対象となる方々

G=ゲイ 男性の同性愛者

T=トランスジェンダー 体の性と心・意識の性が一致しない方々

その他、性というものがわからない・分ける理由がわからない、男性とも女性ともどちらともわからない

Q=Questioning・Queerという分類もあるようです。

 

以前は男と女だった2つの性が

文明・文化が変容するに伴い増えて来ている、多様性が生まれているということになります。

 

facebookが選べる性別を50種類以上用意したことは性に関わる方々たちだけでなく

一般社会にも影響を及ぼしたと思います。

https://www.huffingtonpost.jp/abe-chiyo/lgbtq-diversity_a_23439464/

 

僕が勤務する京都ルネス病院メンズヘルス 外来にも Female to male(FTM)の患者さんが来院されます。

身体(染色体がXX、表現型もメス)は女性であるが、心・意識は男性という方です。

自分は男(オス)だと思っているのに、なんで女の身体で女のふるまい・扱いなんだと、葛藤があります。

この体と心・自分と社会の扱いの解離が大きくなり、日常生活が困難・違和感が強く辛い・意識の性に身体を合わせたいという状態になると 皆さん聞き覚えのある 性同一性障害 となります。

意外にも、心と体の性別は別々だけどそれでもいい、という方もおられるわけです。

そのような方達は、それも受け入れて生活しているわけです。

 

LGBは性的指向、Tは性別違和、Qは性というものに対して疑問がある

と色々とあります。

 

二つめは

性行為・性的満足を満たすために行う行為・衝動 の意味ですね。

僕がよくブログにあげる、オナニー(マスターベーション、セルフプレジャー)やセックスはこちらに含まれます。

これらに対してオープンにする必要あるのか、と疑問に思っています。

みんなの前でオナニーしたりセックスしたり、性的嗜好をいう必要あるのかなと。

 

性に対してオープンとよく言われますが、性というものは非常に多岐に渡ります。

まずは性というものは何かと、皆さんが考えてみることがその一歩かと思います。

 

現在の世界、特に日本は性というものに大きなラベリングを行い、そして隠そうとします。

さらにそこから逸脱する人々を過剰に非難・排除する傾向にあります。

 

先日話題になった 水脈議員 の発言についてですが(あまり政治的なことには触れたくありませんが)

LGBの方々はそんなにお金のかかることを行政に要請しているんですかね?

レズビアンの知り合いはいないので、少なくとも僕の周りのGBの方々はほっといてくれというスタンスが多いです。

さらに求めるとしても、社会の制度として同性のパートナーを認めて欲しいということではないでしょうか。

病院など公的機関の手続き、借り入れ、お役所手続き、保険など通常配偶者として行えることを同性のパートナーでも法的に可能とする、など制度状の整備が必要かと思います。

Tに関してはもう少し資金的な援助をしてもいいかと思っています。

FTMの皆さんは、保険が効きませんので自費でホルモン注射をしたり採血をしたり、性適合手術(最近、保険収載されました)を受けたりしています。

若い患者さんが多い彼らにとってこの金銭的負担は大きいものです。

性同一性障害に関しては、もう少し社会保障に組み込んでいただきたいものです。

 

長々と書きましたが

このような性的なこと・性の多様性を

認めること・受け入れること

が性に対してオープン

ということだと僕は思っています。

 

LGBTに対しても認めて受け入れる

セックスやオナニーなど性行為に関しても、当然のこと・必要なこと・人の源にあるものとして

認める・受け入れる 

 

このような社会に少しでも近づけるように活動をしていきたいと思います。

 

まずはコンドームを買って後ろ指を指されるような社会は変えないといけません。

あの人は

コンドームをしないことによる(生でせっくする)快楽よりも

望まない妊娠を避け、性感染症をの予防を大切にしている

と羨望の眼差しで見られる社会になればいいなと思います。

 

コンドームを買う人はカッコいいと。

 

小さなことからコツコツと。

 

色々は意見があると思います。

差別・ラベリングではない忌憚のない意見をお待ちしております。

 

最後に

ゲイやバイなどの男性同士でセックスする皆さん

コンドームはしっかりとつけましょう。

やはり浸透して来たとはいえSTDの感染率は少なくありません。

STDの感染がマイナスイメージとなっていることも理解してください。

出来ることからコツコツと!

 

性というものが理解され・受け入れられる社会の実現を願います。

 

 

 Dr.Koba