生涯現役!オトコ塾!!

京都ルネス病院メンズヘルス外来 診療中 泌尿器科専門医であり、メンズヘルスケアをライフワークとするDr.Kobaが、いつまでもカッコよく元気で過ごすため秘訣を伝授!

おちんちんを大きくする!ペニス増大術に潜む危険

ヒアルロン酸は美容でよく用いられる製剤です。

 

ほうれい線・ゴルゴ線を目立たなくしたり、唇をふっくらさせたり、顔を全体的にリフトアップさせたり、と美容ではスタンダードによく用いられる製剤です。

 

これは、おちんちんにも注入可能で

ペニス増大術

として広く施術されています。

 

ヒアルロン酸を注入することによりペニスのサイズアップが可能

とても男性にとっては魅力的ですね。

事実女性の乳房に注入してバストアップが可能です。

 

ヒアルロン酸を注入してペニスのサイズをアップさせる

そのことに関して全否定するつもりはありませんが

しっかりとリスクを理解することが必要です。

 

リスクとは

①陰茎海綿体迷入による持続勃起症

ヒアルロン酸は血液に溶けないので血管を閉塞させてしまいます。

鼻への注入で失明、といった報告もあります。

さて、おちんちんへ注入した場合は

陰茎海綿体へ迷入してしまい血液の流れを止めてしまいます。

静脈(おちんちんから体に帰る血管)を閉塞してしまうと、おちんちんから血液が出ることができず流入するばかりになります。

するとずっとおちんちんが勃起した状態(持続勃起症)となります。

これでやったー

と喜んでいる場合ではありません。

ずっとパンパンの状態ですから痛みを伴いますし

勃起に重要な組織 陰茎海綿体 が壊れてしまい勃起できなくなってしまう危険性もあります。

持続勃起症の目安は4時間以内と言われています。

痛みを伴う勃起は病院へすぐに行きましょう!

(実は持続勃起症には動脈性と静脈性があり、問題となるのは静脈性です)

ヒアルロン酸注入後に持続勃起症となり、EDとなってしまった方もおられるようです。

iryou-alg.com

②皮膚血管閉塞・ヒアルロン酸による皮膚圧迫による陰茎皮膚壊死

僕も経験がありますが、ヒアルロン酸注入後に皮膚が潰瘍形成し、形が変わってしまいます。

原因としては、注入のしすぎで皮膚を圧迫し壊死する、皮膚を栄養する血管を詰めてしまう、などが考えられます。

このようなことがあっても、基本的に施術したクリニックは放り出し、泌尿器科を受診します。

できること・できないことがあることは理解しておりますので、一度は診察して、紹介状を作成してほしいものです。

③別の場所へ(陰嚢やペニスでも別の部位)に移動するヒアルロン酸迷入

打った場所から移動して不自然に隆起してしまったり、陰嚢(キンタマ)へ移動することもあるようです。

 

 

費用もなかなかの額 数十万円 します。

ホームページでは安くできるようにうたってますが、これくらい、それ以上にすることも多いです。

それでいてヒアルロン酸なので溶けてしまいます。

 

費用のトラブルは多いです。

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20120621_2.pdf

契約を急かされる!高額な施術を勧められる!
美容医療サービスの勧誘トラブルに注意!
-美容医療・契約トラブル 110 番の実施結果から-
より

 

お風呂などでおちんちんが大きいとマウントは取れますが

しっかりとメリット・デメリットを理解して施術を受けましょう。

 

ノーリスクでおちんちんを大きくできるのならした位ですが、リスクもあります。

 

完全否定はしませんが、しっかりと考えて施術をしましょう。