さて、今回はオナニーについて
オナニーをする男性
オナニーとは、自分で性的快感を得ること、と言い表すことができます。
かつては、自分の手や器具を用いて自らの性器を刺激して性的快感を得る行為、でしたが、今は性器以外の刺激もありますよね。
乳首だったり、お尻だったり、とどんどん多様化しています。
さてそんな
オナニーの語源は旧約聖書に由来します。
オナンという男が膣外射精をして主の怒りをかった
という逸話から生殖を目的としない射精行為が転じて自慰行為をオナニーという言葉が使われるようになりました
要は
初めて膣外射精して主に怒られた男の名前がオナン(Oman)
だから、オナニー(Omanie)と呼ばれるようになった
ということです
もともとは膣外射精を禁ずる逸話が、転じて現在で言うところの
オナニーになったのでしょう
生殖行為を目的としない性交(射精)は許されない
ことだったのですね。
なのでキリスト教圏では、今だに中絶についての是非が問われたりするわけです。
しかしこれにはもっと深い理由があり
オナンは亡くなった兄の嫁(義理の姉)と後継のため結婚させられ、子供を作ることを命じられていました。(生まれたこどもは法的には兄の子供となり家系を存続させることができる)
なのでこの逸話は
主に背くこと、家系存続のための子孫繁栄に尽くさなかったなどが問題であり、あまりオナニーそのものについては言及しておらず後世のオナニー害悪論に利用されたのではないかと考えます。
膣外射精が直接的に悪いと言うわけではなく、家督を紡ぐことの重要性・子供を作ることの重要性と主に背いたことは非常に悪い、と言うことが逸話のもともとの意味合いなのでしょう
それが転じて
主に背く・家系相続に協力的でない→(その手段としての)膣外射精が悪い→自慰行為も悪い と言う流れがあり
オナンは悪いやつ→オナニーは悪いこと
となって言ったのではないかと推察されます。
日本では兼ねてよりオナニーは許容されていました。
また、男色(ゲイ)も許容されていましたね。
オナニーや男色が否定され出したのも、日本では近代に入って加速していきます。
オナニーの歴史は古くその時代の変遷を追っていくと面白いモノです。
オナニーの置かれる立場は宗教的・社会的なものと濃密に関係し、変わっていきます。