ご無沙汰しておりました。
少し落ち着きましたのでブログ再開しようと思います。
なぜか年明けからしばらく患者さんが多く、ブログを後回しにしていました。
反省です。
また、心機一転頑張ります!
男性の皆さんを悩ます早漏。
男性の約30%が悩んでいるとのこと
早漏とはセックス の時に問題になる程射精が早いこと
医学的には
挿入から1分以内
と定義されています。
EDよりも悩んでいる方が多いかもしれない早漏ですが
ビタミンD補充によって改善するかもしれません。
エジプトの研究で
先天性早漏症とは初めてセックス してからずっと早漏の方のこと
結果
早漏患者 35.75 vs. 献上者58.92 ng/ml, p < 0.001
射精にはオキシトシン、プロラクチン、セロトニンなど様々なホルモンが関与していますが、ここで重要なのは
です。
セロトニンは多岐にわたる作用がありますが
脳内において冷静さを保つという作用があります。
前に
射精は交感神経によって起こる
とブログに書きました。
交感神経は興奮するとスイッチが入ります
反対に副交感神経はリラックスしているとスイッチが入ります。
射精は交感神経
勃起は副交感神経
な訳です。
なので勃起しているときは興奮しているのですが、神経としては興奮していないということになります。
心は熱く(エロく)、頭(神経)は冷静に
ということでしょうか。
頭(神経)まで興奮すると射精してしまうわけです。
頭まで興奮してしまうと交感神経のスイッチが入り、ノルアドレナリン
という神経伝達物質が放出されてしまいますが
このノルアドレナリンの放出を抑制しているのがセロトニンです。
脳内のセロトニンが低いと射精までの時間が早くなることが報告されています。
ノルアドレナリンが抑制されず、すぐに興奮してしまい射精してしまうのですね。
そして
精神疾患で使用されるSSRIというお薬は脳内のセロトニン濃度を上昇させるので
早漏を改善させるということも報告されています。
Physiology and Pharmacology of Ejaculation. - PubMed - NCBI
Utility of selective serotonin reuptake inhibitors in premature ejaculation. - PubMed - NCBI
そしてこのセロトニンはビタミンDがによってコントロールされることが報告されています。
Vitamin D hormone regulates serotonin synthesis. Part 1: relevance for autism. - PubMed - NCBI
ビタミンD→セロトニン→ノルアドレナリン抑制→射精神経回路が興奮しない→すぐに射精しない
という流れですね。
早漏にお悩みの方はビタミンDを適量摂取してセロトニン濃度をあげてみましょう。
セロトニンはトリプトファン摂取で上昇するとも言われています。
ちなみにセロトニンが低下する一番の原因は
慢性のストレスらしいですよ。
ストレスは万病のもと!!です。
また睡眠やリラックス、瞑想なども大事なようです。
生まれ持っての早漏を改善させるには
ビタミンDを摂取して
トリプトファンを摂取して
ストレスを解消し
よく寝て
適度にリラックスして瞑想なども取り入れて
セロトニン濃度を上げる
ことが大事ですね!
今回の論文のまとめ
です。
注意
ビタミンDは脂溶性ビタミンなので蓄積して体に害が出ることもあります。
用法用量を守って摂取しましょう!