賢者タイムとは、射精した後に性欲が低下し興奮状態にならない状態です。
医学的には射精後の不応期と言います。
男なら多くの方が経験する射精後の無力感・喪失感・自己嫌悪感・眠気・性欲喪失のことです。
特にオナニーで顕著ですね。
セックスでも射精後すぐに寝たり、イチャイチャしてくるなよ、と思ったりもしますよね。女性から批判のある行動でもあります。
今日の性欲はすごい!3回くらい出せそう!
と思っても一度の射精で戦意(性欲)を喪失してしまったことはこのサイトをみる殿方は、一度は経験していることと思います。
射精後の性欲喪失(賢者タイム)は進化の過程でいつまでも性的衝動に盛っていないようにする自己防衛機構だ、というものをよく見かけます。
僕もその考え方に賛成です。
そしてそれを引き起こしているものが
プロラクチン
というホルモンではないか、と考えられています。
先日ブログに載せたプロラクチンのホルモン動態を参照。
射精した後もぐんっと分泌されています。
興味深い論文です。
Absence of orgasm-induced prolactin secretion in a healthy
multi-orgasmic male subject
賢者タイムがなく射精後も変わらず性欲があり射精ができる男性には射精後のプロラクチン分泌上昇がなかったという症例報告です。
前述の通り射精後のプロラクチン分泌が性欲を下げるのですが、
最初の射精と同様に気持ちよく何度もオーガズムを迎えることができる
とのこと。
■がその男性ですが、射精↑後もプロラクチンの上昇がほとんどありません。
賢者タイムはプロラクチン が鍵を握っていると言って間違いないでしょう。
射精一つとっても、体のホルモンというものは敏感に反応しています。
射精後のプロラクチンを上昇させないことが賢者タイムを遠ざける道のようです。
とは言っても、賢者タイムがあるからこそずっとオナニーせずに済むわけですからプロラクチンに感謝しましょう。
注;プロラクチンも大事なホルモンですので、正常な人がわざと下げるようなことはやめましょう。
sexではオナニーに比べドーパミンが分泌されていると言われます。
ドーパミンはプロラクチンの分泌を抑制すると言われていますので、オナニーよりもsexの方が賢者タイムが浅いのではないでしょうか。
個人的にもオナニーの賢者タイムの方が深いような気がします。
Dr.Koba