みなさん、こんにちは。
Dr.Koba です。
今日は、ビタミンDについてお話しします。
ビタミンDはビタミンCやEと比べると、地味な存在ですが、近年その重要性が
多く報告されています。
ビタミンDはカルシウムの代謝・骨の形成に必須である、ということは有名ですが、それだけに留まらず体の様々な部位で活躍しています。
最近では筋力の増大作用も指摘され、ビタミンDを内服していた高齢者足腰の筋力増大により転倒のリスクが20%以上も低下したとの報告があります。(JAMA.2004;291:1999-2006)
さらにビタミンDは甲状腺と脳下垂体の調整や、免疫系の調節作用なども指摘されています。免疫系の調節作用により、免疫の増強や自己免疫疾患の予防などにも役立ちます。
まさにスーパーホルモンですね。
そして、当ブログのメインテーマである男性ホルモン(テストステロン)を増やすことが報告されました!
なるほど男性ホルモンを増やすのであれば、筋力増加も納得ですね(^^)
ビタミンDすごいです。
ビタミンDは日光に当たることにより、活性型ビタミンDとなります。
活性型ビタミンDが体に作用しますので、ビタミンDを摂取すること、そして
日光に当たり活性型ビタミンDとすること、が重要になります。
日光には一日当たり5−15分当たれば十分とのことです。
さて、美白に勤しむマダムの皆様!(このブログをマダムはほとんど見てなくて、紳士がほとんどだと思いますが)
美白のためにと日焼け止めを塗り、極力日光を避けていることと思われます。
美白のためには正しいのですが、そのようなマダムはビタミンDが足りず、骨密度も低いという報告があります。
活性型ビタミンDを摂取しましょう。
さて、ビタミンDは脂溶性ビタミンです。
ビタミンC・Bは水溶性ですので不要なものは排泄されますが、ビタミンD・A・Eは脂溶性ですので体に蓄積していきますので注意が必要です。
ビタミンDは1000IU/dayを超えないように制限しておきましょう。
→堀越さんより指摘あり。最近の研究では、1000−2000IU/dayくらいが効果あり、との報告も多く出ています。自己判断でお願いします。
僕は1000IUくらいを目安に飲んでます。
ただし、妊婦や妊娠を考えている女性は主治医の先生とくれぐれも相談して飲んでください。
異常多量摂取は催奇形性もありますので、妊婦及び授乳期の方は主治医の先生と相談して服用するようにしましょう!
何事も、過ぎたるは及ばざるが如し、です。
ビタミンDを賢く摂取しましょう!
Dr.Koba