皆さん、こんにちは。
Dr.Kobaです!
飲兵衛の味方、ウコン!
飲む前にウコン、も定着してきましたね!!
僕も今日は飲むぞという日には、ウコンとヘパリーゼドリンクを飲んで出陣したりします。
そんな絶対的な信頼を置いているウコンに、実は効果がはっきりしないどころか、肝臓に負担をかける、という衝撃的な論文が出ました。
ウコンの有効成分はクルクミンというものです。
前立腺癌にも効果があるのでは、と学会で報告もあるものです。
しかしながら肝臓の助けをする科学的根拠は乏しいようです。
この論文はウコンの効果を否定しているわけではなく
ウコンの効果は
科学的なデータに乏しいこと
ウコンの報告される論文数は多くなってきているが、決定的なものはないこと
今後のさらなる検証が必要なこと
肝機能を増悪させることがあること
などが述べられています。
ウコンは肝臓を助けるつもりでも、逆に肝臓を痛めてしまうことも多い成分のようです。
特に肝機能以上がある人や脂肪肝がある方は注意が必要!
ウコンは肝機能障害をきたす成分の筆頭です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo/46/3/46_3_142/_pdf/-char/ja より引用
長期的なウコンの摂取には注意しましょう!!
時々飲む前に飲むくらいならあまり気にしなくて良さそうですが、定期的に内服している人は注意が必要です。
ウコン(クルクミン)がアルコール代謝にいい、という論文もあります!
アルコールを飲んだ後のアセトアルデヒド(アルコールの代謝産物、これが一般的に言うアルコールの酔いの作用を呈する)をクルクミンとミネラルウォーターで比較しています。
しかし注意が必要。
この研究は、消化吸収が悪いクルクミンをナノ化することにより効果発現があったという論文ですので、通常のクルクミンとは話が違いますのでご注意を!
だいぶ小さくなっています。
やはりアルコールを飲みすぎないように気をつける
という当たり前の結論ですね。
健康な人がウコンを摂取するのはあまり問題になりませんが、脂肪肝がある人や大量飲酒をする方はウコンを過剰に信頼することは危険です。
節度ある飲酒をしましょう。
Dr.Koba