みなさん、こんにちは。
Dr.Koba です。
原点回帰で 男性ホルモン について論文解説です。
Effects of long-term treatment with testosterone on weight and waist size in 411 hypogonadal men with obesity classes I-III: observational data from two registry studies.
男性ホルモン低下を伴う肥満男性411人に対する長期男性ホルモン投与による肥満改善効果を示した論文です。
要は男性ホルモンが低くて太っている患者に男性ホルモンを長く投与してたら痩せたよ、という論文ですね。
太った男性をクラス分けしてそのウエストの痩せ具合を評価
class-1 BMI 30-34.9 kg/m2 214名
class-2 BMI 35-39.9 kg/m2 150名
class-3 BMI 40以上 kg/m2 47名
これはドイツでの研究ですが、ちなみに日本では BMI 25以上が肥満です。
class-1 でも僕らの感覚からはかなりの肥満具合ですね。
参考
BMI= 体重kg ÷ (身長m)2
適正体重= (身長m)2 ×22
肥満があると 糖尿病や心筋梗塞などの血管病などのリスクが上がります。
どのクラスの肥満患者もテストステロンを投与すると上昇しています。
ちゃんとテストステロン効いてますよ、というグラフです。
さらに、投与による前立腺癌の発生率も上昇させていません。
糖尿病の数値や中性脂肪やコレステロールなどの数値も減少傾向だったとのことです。
食事制限や運動療法などをしていたにしろ、長期的に男性ホルモンを補助投与することで肥満を改善させやすいことが示唆されました。
今回の論文で言いたいことは
・肥満患者にテストステロンを投与すると痩せる
・糖尿病や脂質異常症などの数値も改善する
・男性ホルモンを長期的に投与しても安全である
男性ホルモンって素敵ですね!!
それでは皆さま、素敵な男性ホルモンライフを。
Dr.Koba