皆さん、こんにちは。
Dr.Koba です。
このブログは僕のライフワークのメンズヘルスを啓蒙するため
と
僕(Dr.Koba)を知ってもらうため
そして
泌尿器科に親しみ
を持ってもらうことを目標にしています。
一般の人に泌尿器科というと
包茎などのおちんちんをみる、性病、などのイメージが多いです。
確かにおちんちんや性病も診療しますが、主要な疾患ではありません。
色々と真面目なものをみています。
①悪性腫瘍 いわゆる癌 です。
泌尿器科はお腹の奥にある後腹膜というところをメインで診療します。
腎臓、尿管(腎臓から膀胱までおしっこを通す管)、膀胱、男性なら前立腺、尿道(おちんちん)、精巣(たまたま)です。
腎臓癌、腎盂癌、尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、尿道癌、精巣がん
と癌だけでもざっとこれだけあります。
他に後腹膜腫瘍なんてのもあります。
②排尿障害
おしっこが出にくい、おしっこに頻繁に行く、漏れる、などです。
困っている方はたくさんおられます。
③尿路感染症
性病や膀胱炎など軽微なものから
など血液の中に入り込んで敗血症・DICなど命の危険があるものも診療します。
よくあるのは急性腎盂腎炎・敗血症性ショック・DIC という重症尿路感染症セットです。
本当に命に関わります。
うちの母もこのコースに乗ってしまい、危ないところでした。
現在はだいぶ元気になって庭いじりに精を出しています。
④小児泌尿器科
僕はほとんどわかりませんが、
停留精巣・尿道下裂・小児真性包茎・膀胱尿管逆流 などがあります。
⑤尿路結石
おしっこの通り道 腎臓・尿管・膀胱・尿道に石ができて
詰まって痛かったり腎機能が低下したり、おしっこが出なくなったりします。
石が詰まることによって、急性腎盂腎炎になり重症化することもあります。
⑥男性不妊・メンズヘルス
などです。
僕が専門としている分野です。
などなど泌尿器科が診療する領域は広く、患者さんも多いです。
でも、緊急手術などは一般の人につたえてもなかなか、キャーカッコいいとはなりにくいですね。
脳外科や心臓血管外科などの緊急手術ではなりそうですが。
僕は一度、精巣捻転(タマがねじれてとても痛い、時間が経って回復不能と判断した場合は摘出します)の
精巣摘出術で合コンに遅れたことがありますが、あーうん・・という感じで寂しかったです。
診療する場所がら地味で脚光を浴びにくい泌尿器科ですが
そんな泌尿器科でも間違いなくスターになる時があります。
野球で言えば間違いなく ヒーローです笑
それは
手術の時におちんちんに管が入らないとき
なんです。
手術で全身麻酔をかけると尿道カテーテルと言っておちんちん(女性は尿道)に管を入れますが、
何かしらの原因で入らない場合があるんです。
その原因としては、入りにくい形状の他、尿道が細くなっている(尿道狭窄)、女性の場合はそもそも尿道が見つからない、などのことがあります。
だいたい半年に一度くらいの頻度で起こります。
その時は診療中だろうが手術中(とっても大事なところでは出ていかない)だろうが、応援に行きます。
泌尿器科としてのテクニック、泌尿器科ならではの道具(膀胱鏡、ブジー)、泌尿器科的尿路確保(膀胱に管を刺す、腎臓に管をさす)などを行います。
ここですんなりと管が入ると、看護師さん、主治医の先生、麻酔科の先生、から拍手喝采です!!
みんな不安なんです。
だって管が入らないと手術ができませんから。
管が入った瞬間、手術室の空気が和むんです。そしてその後、拍手が起こります。
エバンゲリオンの最終回のシーンのようです。
本当に気持ちいい瞬間です笑
名刺を渡すとあー泌尿器科ですか
というリアクションを取られることもありますが
泌尿器科医も、重要な診療科なんですよ!
泌尿器科医にあったら優しくしてあげて下さいね。
Dr.Koba